雉岳山(チアクサン/1,288m/江原道)

雉岳山は江原道原州市横城郡の境に位置する山である。原州の鎮守の山として知られており、1973年には道立公園に、1984年には国立公園に指定された。古くは赤岳山(チョガクサン)とも呼ばれた。

雉岳山は主峰の飛蘆峰(ピロボン)を中心に、南台峰(ナムデボン 1,181m)や梅花山(メファサン 1,085m)など1m超の高峰が南北に連なっており、切り立った沢や史跡地、山城(金台山城(クムデサンソン)、鴒原山城(ヨンウォンサンソン)、海美山城(ヘミサンソン))、寺刹(亀龍寺(クリョンサ)、上院寺(サンウォンサ)、石逕寺(ソッキョンサ)、普文寺(ポムンサ)、立石寺(イプソクサ))が方々に散在している。

雉岳山は太白山脈の途中から南西方向に伸びた車嶺山脈の最南端に位置している。主稜線の西側は急傾斜を成しているのに対し、東側は比較的なだらかである。特に亀龍寺から飛蘆峰に向かって伸びる北側の尾根と沢は険しいことで知られている。

雉岳山一帯の樹林は大部分が広葉樹と針葉樹の混合林で、552種の樹木が鬱蒼と茂っている。山並みの狭間に形造られた雉岳山自然休養林は、急傾斜で平地の少ない谷間に形成されており、切り立った所に丸太小屋が建てられている。険しいが鬱蒼とした森と沢が調和し、休養地としては最適である。所々にナラ、トネリコ、タラノキ、ミズキ、アズキナシ、シラカバ、カラマツ、ハンノキなどがあり、原生林の雰囲気がそのまま残っている。

201148日に撮影した動画>

<登山地図>
(動画の登り=赤 下り=青

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