内蔵山(ネジャンサン/763m/全羅北道)

内蔵山は全羅北道井邑市淳昌郡にまたがる山である。湖南[1]地方の五大名山の一つに数えられる。また、韓国八景の一つでもあり、500年余り前から紅葉の名所として広く知られていた。現在も紅葉の最盛期には1日に10万人もの人出で賑わうなど、年間100万人以上の観光客が内蔵山を訪れる。春は山麓の緑の中に咲く美しい桜の花、夏は青々とした草木の緑、秋は燃ゆる紅葉、そして冬は雪景の美と、四季を通じて観光を楽しめる。麓には内蔵寺がある。

内蔵山は元々、本寺 霊隠寺(ポンサ ヨンウンサ)の名から霊隠山と呼ばれていたが、山内に秘められた場所が無尽蔵にあることから内蔵山と呼ばれるようになった。

19711117日、近隣の白羊寺(ペギャンサ)地区とともに国立公園に指定された。総面積81.715㎢のうち、全羅北道が47.504㎢、全羅南道が34.211㎢を占めており、井邑市昌郡、長城郡にまたがっている。

<見どころ>
l  カチ峰(717m
内蔵山西側に二つの岩峰がそびえており、その姿がまるで「カチ」(カササギ)が翼を広げているように見えることからその名がついている。内蔵山の中で2番目に標高の高い峰で、白巖山(ペガムサン)へと繋がる尾根が西に伸びている。このカチ峰を中心にして、内蔵9峰と呼ばれる峰々が概ね東側に連なっており、上から見ると馬蹄のような形を成している。
l  蓮池峰(ヨンジボン 670m
望海峰(マンヘボン)の南西方向にそびえるピークである。ここを源流とする水は円寂沢(ウォンジョッケゴッ)を流れ下り、金仙沢(クムソンゲゴッ)と合流、西来峰(ソレボン)の周囲を回るようにして流れた後、内蔵湖(ネジャンホ)、東津江(トンジンガン)へと至る。蓮池峰に雲がかかると雨が降ると伝わっている。

[1]湖南(ホナム) 全羅道の別名。伝統的な地方名称の一つ。

2011930日に撮影した動画>

<登山地図>
(動画の登り=赤 下り=青

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