2月のドルウォン相場、1,070~1,100ウォンの見通し

三星先物によると2月のドルウォン相場は1ドル=1,0701,100ウォンの間で動くとの見通しだ。円ウォン相場は100=900940ウォン、ユーロウォン相場は1ユーロ=1,2001,260ウォンの間での動きを予想している。

三星先物が、去る28日に発表した「2月の為替展望」レポートによると、2月の為替相場は金融市場が安定性を取り戻しリスクオン(選好)の地合いが強まる中、ドル円相場の上昇と円ウォン相場に対する当局の警戒から下値支持力を確認することになりそうだ。

しかし、ドル高の調整ムードや外国人によるウォン資産の買い入れ、原油安による供給圧力の強まりなどから急騰も期待しにくく、はっきりとした方向性は見えにくい見通しだ。

また、欧州中銀(ECB)が大規模な量的緩和の発表をしたことで金融政策の方向性の違いが再び注目される中、ソウル外国為替市場も韓国銀行のスタンス変化に敏感に反応すると見られる。

11月初めの当局者による「円と同調化」発言以降1月まで、ウォン相場が動く要因の中心となったのがドル円相場であった。円との同調化により、それまでドルウォン相場を動かしてきた要因との相関性を失いつつある。域外の相関関係が、ユーロ・豪ドル・主要国の株価指数・原材料価格と、ドル指数・新興国スプレッドとの間に正の相関関係を示しており、リスクオフ時にウォンが値上がりする現象が現れている。

当分はドル円相場がドルウォン相場の主な動因として作用する可能性が高いと見られる。現在のウォンには、健全なファンダメンタルと原油安による受益国という肯定的要因と、世界的な自国通貨安誘導の流れに便乗する可能性(金利引き下げ、もしくは強力な介入)が常在しているため、方向性がつかみにくい、というのがその理由だ。

したがって、当局による円ウォン相場のレベルコントロールが期待される中、ドル円同調化プレイが継続し、市場は韓国銀行がスタンスを変化させる可能性に敏感に反応を見せると予想される。

対外環境を見ると、2月の外国為替市場はドル高の調整、ユーロドルの反騰、ドル円の下値支持力が見込まれる。米連邦公開市場委員会(FOMC)のない2月は主要国における金融政策の追加緩和の可能性が低く、経済指標の発表に敏感に反応する可能性が高い。ドル指数はユーロレベルの負担、米指標の鈍化、ユーロ圏指標の反騰などを反映し、調整が予想される。ただ、ドル円は全般的にリスクオン(選好)の地合いが強まることにより、下値支持力を確認すると見られる。

さらに2月の需給は、外貨供給優位の相場が予想される。季節的に1-3月期は原油の輸出入が本格化せず供給圧力が鈍化するが、原油価格の暴落がこれを弱めてくれている。また、外国人によるウォン資産の買い入れも、主要国の金融緩和やウォン資産の健全性をベースに、緩やかな流入が期待される。当局は、世界的な通貨戦争に対する懸念が高まる中、今後も継続して市場をコントロールし、下値支持力を与えてくれると見られる。なお、2月には旧正月の連休が待ち受けており、連休前に供給圧力が強まる可能性も念頭に置かねばならないだろう。

一方、三星先物によると、今年のドルウォン相場は上昇を継続するとの見通しだ。3月末1,060ウォン、6月末1,080ウォン、9月末1,090ウォン、12月末1,110ウォンを記録すると予想した。
<韓国 週刊貿易より>

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